終身保険とは、生命保険のうち契約期間の終了がなく、死亡したときに所定の保険金がいつでも支払
われる保険をさします。
生命保険には初め定期保険・養老保険のみが存在しましたが、平均寿命が伸びるに連れ、何れも老後を迎える前に保険期間の満了が来てしまう事が問題となりました。その欠点を補うために販売されるようになった保険が終身保険といえます。
保険料の計算上は、男性は105歳、女性は108歳を満期とした養老保険の扱いとなっており、保険会社によっては被保険者がその年齢を迎えた時、保険金を払って契約を終了させる所もあります。
人は必ず死亡するため、保険料のうち一定割合は、将来の保険金支払のために積み立てられることになっています。そのため保険料は定期保険よりも割高となりますが、強い貯蓄性を有し、保険が不要になった場合は解約して返戻金を受け取り、別の目的に使用することもできます。大手生命保険会社などでは、有期払いの場合に保険料の払い込み終了時に保険を解約し、年金保険や医療保険、介護保険に切り替える事ができるプランも用意されています。
保険料の支払いには、終身払い続ける終身払いのほかに、65歳のような定年を迎えた時期に終了する有期払い、一度に全額を収める一時払いなどがあります。平均寿命の辺りまで生存した場合、支払う保険料総額は多くの場合で終身払い>有期払い>一時払いとなりますが、加入してすぐ死亡した場合はその逆になります。
なお保険金額が基本的に変動しないため、長期の物価上昇(インフレーション)の中ではその(保険金及び解約返戻金)価値が減少してしまうリスクも有します。
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