工作物に壁土、モルタル、漆くい、プラスター、繊維等をこて塗り、吹付け、又ははり付ける工事です。
<例 示>
左官工事、モルタルエ事、モルタル防水工事、吹付け工事、とぎ出し工事、洗い出し工事など
■補則
左官(さかん)とは、日本建築で壁や土塀、土壁、漆喰などを仕上げる塗り仕上げ職人のこと。なまって「しゃかん」ともいう。近年は広く建築関係のモルタル仕上げにも従事する。日本家屋の壁の仕上げには欠かせない職種の一つであり、かつては土蔵の外壁や鏝絵など、技術を芸術的領域にまで昇華させる職人(入江長八 等)が現れたが、近年の住宅様式の変化として壁の塗装、クロス仕上げ等が増加したことに伴い、塗り壁や左官工事が急速に減り、職人数が減少、仕上げの技術も失われつつある。そのため近年では鏝捌きの技術を活かしつつ、ビル建築等の床下地のモルタル仕上げや床コンクリート直仕上げ等を行う、床仕上げ専門職も現れている。また、一時流行った綿壁により左官の地位は落ちてしまったという意見もある。しかし、最近になり、手仕事による仕上げの多様性や味わい、漆喰・珪藻土・土等の自然素材を使用した壁が見直された事もあり、左官仕上げの良さが再認識されてきている。語源は平安時代において、宮中の土木工事部門へ属(さかん)し、出入りが許されていたことに因む。
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