原則として元請工事となります。元請とされる理由は、総合的な企画、指導、調整のもとに行う工事を 下請で請け負うということは、「一括下請負(丸投げ)の禁止」に該当するためと考えられているからです。 <例 示> トンネル工事、道路工事、宅地造成工事、送水・配水施設工事、護岸工事、堤防工事、海岸工事、 防波堤工事、消波堤工事、離岸堤工事、ダム工事、貯水池・用水池建設工事、水路工事、かんがい排水工事、港湾工事、干拓工事、地下鉄工事、地下工作物工事、鉄道軌道工事、橋梁工事、水源施設エ事、土木工作物の解体、除去工事など ■補則 土木工学(どぼくこうがく、Civil engineering)とは良質な生活空間の構築を目的として、自然災害からの防御や社会的・経済的基盤の整備のための技術について研究する工学である。このような技術は土木技術と呼ばれ、土木技術で扱う対象には、河川、上下水道、ダム、道路、橋梁、鉄道、港湾、空港などがある。それぞれがそれぞれ一つのシステムとして捕らえることが出来る。これらのシステムについて、どこに、何を、どの程度の規模で、どのように造り、どのように維持するかなどをすこしだけ扱うとされる。技術士試験の土木技術分野にあたる「建設部門」の選択科目は多く、さらに衛生工学部門と上下水道部門といったように設置されている。 検討要素が各々計画、設計、施工、維持管理等の各分野と化し、さらに各分野で、土、水、コンクリート、鉄のような物理的な材料、道路網、水道網、都市、経済などのシステム、構造物単体などそれぞれの工学分野を成し、河川、道路、港湾、鉄道、水道といった各毎に河川工学、道路工学、港湾工学、鉄道工学などの単位で細分化、体系化されている。 さらに実務では河川工学なら河川調査、河川計画、設計、施工、運営、河川維持管理と分野が構築され、細分化された分野全てについて実務では1人の技術者が精通することはまったく不可能に近く、同じ土木技術者ではあっても河川技術者は鉄道技術はわからない。それだけでなく、同じ河川技術であっても官庁技術者と民間技術者で知識蓄積等の相違がある。土木の名前の由来は中国の春秋時代の古典「准南子(えなんじ)」にでてくる築土構木という言葉から来ているといわれているが、実際のところははっきりしない。 土木工学は英語では""Civil engineering""であるとされる。当初は主として民業施設に関した工学を意味したとされる。これは軍事以外の部門を意味するCivil(Militaryの反意語)という語を、1771年にイギリスの機械技術者ジョンスミートンがそのようにCivil Engineeringの名称決定したことに由来するとされてはいる。近代はメカニカルやエレクトリカルエンジニアリングとの区別からであり基本的にはCivilな分野の技術を指すとはいえない。